■ 【PICASO】マイクロSDの画像を表示する方法
マイクロSDカードに入れた画像を表示する方法は2つあります。ファイルフォーマットの違いで次の2つがあります。
1つはWindowsと同様のFAT16を使ったファイルシステムでマイクロSDカードをフォーマットして、そこにデータを入れて表示する方法。
2つ目はFATなどのファイルシステムを使用しないでマイクロSDカードのメモリに直接データを書き込んで、セクター単位で画像データを読み出す方法。
ここではわかりやすくするため前者のFAT16でフォーマットしたマイクロSDカードの画像データを呼び出して表示する方法を紹介します。
※シリアルコマンドの詳細は下記のマニュアルをご覧ください。 http://www.4dsystems.com.au/downloads/Semiconductors/PICASO-SGC/Docs/PICASO-SGC-COMMANDS-SIS-rev10.pdf
■FAT16形式でフォーマットしたマイクロSDカード内の画像データを読み出す
1.2GBのマイクロSDカードをFAT16形式でWindowsにてフォーマットします。
2.専用ツールの"Graphic Composer"を起動します。("GC.EXE"を起動)
※"Graphic Composer"は下記からダウンロードできます。 http://www.4dsystems.com.au/prod.php?id=50
3.あらかじめ製品の画面解像度に合わせた大きさのビットマップ形式又はJPEG形式の画像ファイルを作っておきます。例えば、uLCD-43PTCだとしたら、画面解像度480 x 272ドットの画像ファイルを作っておきます。画像はPhoto Shop等のソフトウエアで作っておきます。 その他下記のようなフリーソフトにて解像度を指定して画面解像度と同じ解像度のファイルを作っておきます。 http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se305420.html
4.1でフォーマットしたマイクロSDカードをパソコンに装着してドライブを認識させます。
5."Graphic Composer"の"Screen size"の所で製品の解像度を指定します。一覧にない場合にはCustomの所に値を入力します。例えば、uLCD-43PTCだとしたら、480 と 272 を入力します。
6."Add"ボタンをクリックします。ファイルを開くダイアログが表示されますので、手順3で作った画像ファイルを読み込みます。 →画像がプレビュー表示されます。
7.基本的には他の設定は変える必要はありません。 プレビューが正しく表示されていることを確認してから、メニューバーの"File"→"Build"をクリックします。
8.変換したファイルを保存するディレクトリが指定できますので、適当なディレクトリを指定します。ファイル名は半角英数字で8文字以内で付けます。できればあとで指定しやすい簡単なファイル名にすることをおすすめします。例えば "1.gcs"などがおすすめです。
9.ファイル名を指定したら"保存"ボタンを押します。
10.しばらくすると"Build output"というウインドウが表示されます。"Build Type"のオプションから"4DGL, SGC Picaso - GCI -FAT selected Folder"を選択します。
11."Folder"の所にある"..."のボタンをクリックして手順4のマイクロSDカードのドライブを指定します。指定したら"OK"ボタンを押します。
12."OK"ボタンを押して画像を作ります。画像はマイクロSDカードに作られます。 ※画像データは拡張子が".Gci"というデータになります。 例えば手順8でファイル名に"1"を付けた場合、画像ファイルは、"1.Gci"というファイルになります。
13.マイクロSDカード内を確認して、12で生成した拡張子Gciのファイルが正しく作られていることを確認してください。
14.マイクロSDカードをパソコンから取り出して、ディスプレイユニットのスロットに装着してください。
15.ディスプレイユニットのマイクロSDカードを 0x40,0x69 で初期化します。初期化後ACK(0x06)がディスプレイユニットから戻ることを確認してください。 →FAT Controllerを使用している場合にはFATタブの "Init uSD"ボタンで初期化コマンドを送ります。
16.表示したい画像ファイル(拡張子Gci)のファイル名を指定して次のコマンドで呼び出します。
0x40,0x4D,"file_name", 0x00, x(msb:lsb), y(msb:lsb), imagePos(msw:lsw)
例えば"1.Gci"というファイルだった場合には次のようになります。
40 6D 31 2E 47 63 69 00 00 00 00 00 00 00 00 00 (※表示は16進数です)
"31 2E 47 63 69"が"1.Gci"です。あとはすべて0です。
→FAT Controllerを使用している場合にはFATタブの左下にある "@m -Display Image/Icon Fat"の所にある"Display Image"ボタンの隣にあるボックスにファイル名を拡張子も含めて入力します。(例:1.Gci)入力後"Display Image"ボタンを押します。
17.ディスプレイに画像が表示されます。
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