■ 電源のふらつき(ノイジーな電源)による動作について
一般的に電源は安定化電源や乾電池などの直流的に安定したものを使用することが推奨されますが、実際にはレギュレータ等のスイッチング方式にて電圧調整をして使用することが多いかと思われます。
ALFAT SoCは使用電源に求める品質レベルが高く、ノイズの多い電源、特にグランドレベルにふらつきがあったり同一電源ライン上に誘導性負荷のあるモーター、大きな電流の流れるリレー等がある場合、期待しない動作をしたりリセットがかかる場合があります。また、SDカードに問題が生じて書き込み実行前(FやCコマンド実行前)の場合にはデータが消失したりすることが確認されています。
この問題はALFATだけに特有の問題ではありませんが、SDカードと組み合わせたりUSBメモリと組み合わせた場合、書き込み時間の遅延やデータの損失等に繋がることがありますので設計の際には電源品質について十分検証の上、よりDC的に安定した電源をご使用ください。三端子レギュレータを使う場合にはパスコンを近傍に取付け、高調波を含む広い帯域のノイズを低減できるよう対策を取ることをお勧めします。
ALFATをIC単体でお客様のボードに実装する場合には、電源パターンを太くしたり、ICと水晶発振子との距離をできるだけ近傍にしたりVdd線の直近にパスコンを配置するなどのノイズ対策が必要です。
また英語版データシートに記載の通り、メディアの電源ラインの直近には0.1uFと22uFの十分な大きなコンデンサを付けることが推奨されています。
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