■ 通信速度の設定をいくつにしたのか分からなくなった場合
RBT-001(BT-MOD100R)の通信速度の設定は、CHANGE_NVS_UART_SPEED(0x23)にて設定が可能ですが、本設定をした際送信したコマンドに誤りがあったり、送信した値が分からなくなってしまった場合、その速度設定が本体の不揮発性メモリに記憶されてしまうため、UARTの通信速度がわからなくなってしまい通信ができなくなってしまう場合があります。本体の工場出荷時へのリセットはコマンドのみで可能なため通信速度の設定がわからない場合にはリセットもできなくなります。 その場合には、オシロスコープで下記の通り調べることができます。
■オシロスコープやロジアナで設定を確認する方法
1.RBT-001は電源投入時にバナー(電源投入直後の信号)を返します。この信号は下記の通りです。 02.69.25.05.00.93.04.30.32.31.32.03 (表示はHEX)
※デバイス名を変更している場合には違う場合があります。
2.よって、電源投入時のこの信号をオシロで確認し、データの先頭の02をキャプチャして波形を観察すれば速度が算出できます。
3.先頭データ02の波形を観察します。RBT-001のUARTのアイドル時はHで、スタートビットでLに立ち下がります。先頭ビットはスタートビットの0と、信号02の"00000010"のLSBである0で0が2期間続きますのでその次の1の時間を計測します。下図はその例です。
http://www.microtechnica.tv/support/etc/uart_startup01.jpg
4.上図でも分かるとおり1ビットは52マイクロ秒です。逆数を計算すると19.23...kHzとなります。よって通信速度は19.2kbpsであることが判明しました。 同様にして下図は921.6kbpsの場合の例です。
http://www.microtechnica.tv/support/etc/uart_startup02.jpg
1ビットあたりの時間は1.09マイクロ秒ですので逆数を計算すると917.43...kHzとなります。ここから921.6kbpsであることが分かります。
5.通信速度が分かったらその速度でUART通信を行い、適宜設定を変更してご使用ください。
※CHANGE_NVS_UART_SPEEDコマンドを反映させるには本体の再起動(電源OFF→電源ON)が必要です。新しい通信速度は電源再起動後から有効になります。なお再起動時は、電源切断後10秒程度経過しコンデンサの放電が行われてから再度電源を投入してください。
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