マイクロテクニカ製品サポートFAQ
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UART端子にホスト機器を接続した状態でEP-DS1700の電源を投入すると動作が不安定になる
EP-DS1700のUART端子に、EP-DS1700を制御するためのホスト機器のTXとRXピン及びGNDピンを接続した状態で、かつ、ホスト機器側の電源がEP-DS1700の電源よりも先に投入されている場合に、後からEP-DS1700の電源を投入すると、電源投入後のEP-DS1700の動作が不安定になる場合があります。
一般的にCMOSなどのロジックIC同士を接続した際に発生するラッチアップと同様の現象です。

本件は、UARTのロジックピンに、UART信号の電圧が印加されることにより、EP-DS1700に電源が給電されていない状態であっても、ロジックピン側から電流がEP-DS1700のPICマイコンに電流が流れてしまい、それが原因でPICマイコンの動作が不安定になることに依ります。

下記のいずれかの方法によって本問題を解決できますので、UART接続が正しく動作しない場合には下記の方法にてご対応頂けますようお願い致します。

■EP-DS1700の電源を先に給電する

EP-DS1700を制御するUART通信のホスト機器の電源を投入する前にEP-DS1700の電源を投入します。その後、ホスト機器の電源を入れるようにします。
また、電源切断時はタイミングは問いませんが、EP-DS1700の切断中はホスト機器の電源も切断して頂きます。

EP-DS1700の電源OFF中に、UARTピンに電圧が印加しないようにして頂く方法にて電源を給電して頂く方法です。
なお、EP-DS1700とUARTホスト機器の電源を共通にして同時に給電をすれば本問題は発生しません。


■UARTのRXピンをプルダウンする

本問題はEP-DS1700のUART、RXピンに外部から電圧が印加された場合に発生します。よって、RXピンを抵抗器でプルダウンすることで問題は解決できます。

UARTのロジック電圧が+5Vの機器と接続されている場合には、470Ω程度の抵抗器をEP-DS1700のRXピンとGNDピン間に接続してください。また、UARTホストのTXピンとEP-DS1700のRXピン間に5MΩ〜10MΩ程度の抵抗を取り付けてください。

UARTのロジック電圧が+3.3Vの機器と接続されている場合には、1KΩ程度の抵抗器をEP-DS1700のRXピンとGNDピン間に接続してください。
また、UARTホストのTXピンとEP-DS1700のRXピン間に1MΩ〜5MΩ程度の抵抗を取り付けてください。


この処置により、UARTピンに印加されたロジック電圧の電流は、PIC側ではなく抵抗を介してGNDに流れ電圧降下が発生してPIC側に支障を与えなくなります。
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