■ HEXファイルを書き込みましたがプログラムが動作しません、ライターの故障でしょうか
HEXファイルを書き込んだのにプログラムが動作しないからといって、ライターが故障したとは言えません。書き込み時のコンフィギュレーションビットの設定が誤っていたり、プログラムにバグがあったり、PICを動作させるための回路に問題があったりとプログラムが正しく動作しない原因はたくさんあります。
プログラムが正しく書き込めているかどうかを検証する方法としてベリファイ(Verify)があります。 ベリファイは、ソフトウエアに読み込まれているHEXファイルの内容と、PICマイコンに書き込まれたプログラムの内容が一致しているかを検証する機能です。HEXファイル書き込み後、ベリファイでエラーが表示されなければ、少なくとも書き込んだプログラムの内容と、HEXファイルの内容は一致しているということを意味しますので、ライターの故障ということはまず考えられません。 ライターの故障を疑うのではなく、プログラムの内容やコンフィギュレーションビットの設定、ハードウエアの構成などを十分検証していただく必要があります。
ベリファイは、HEXファイル書き込み時に自動的に実行するように設定すると便利です。下記の方法で設定をご確認ください。
『ベリファイが成功しているのにプログラムが動作しないのは,書き込みに問題があるのではなく,プログラム本体や,コンフィギュレーションビットの設定に問題がある時のみです』
【HEXファイル書き込み時にベリファイを自動的に実行する設定】
書き込みソフトウエア(melabs Programmer)を起動し、メニューバーの"Options"から"Verify After Programming"にチェックを入れます。
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