Mコマンド及びOコマンドでは、ファイルシステムの管理領域にアクセスするため、SDカード内にあるファイル数及び空き容量等によって、ACKの戻る時間が遅くなることがあります。

例えば、ファイルが全くないSDカードに対してMコマンドを発行した場合ACK(!00)が戻るまでは、Mコマンド発行後、約50mS程度です。
しかし、SDカードにファイルが多くなったり、SDカードの空き容量が減ってくると、ACKが返るまでに3秒〜5秒程度かかることがあります。Oコマンドについても同様です。

マニュアルでもお願いしておりますが、ACKが返るまでは次の処理を行わないようにして設計して頂く必要があり、ホスト側はACKの返りを待って、次のコマンドを送信すれば、何ら問題ありませんが、ACKに時間がかかるようになることは把握しておく必要があります。

なお、このACKの戻り時間に関しては、一律ではなくSDカードの種類やカードサイズ、ファイル数、メモリーの空き容量等によって変動しますので、お客様の環境で最も遅くなる条件を測定して頂き、システムを設計して頂けますようお願いいたします。