■ PBPでコンパイルしたHEXファイルをPICKitにて書き込む場合について
PBPでコンパイルして生成されたHEXファイルは、マイクロチップ社純正のMPASMでアセンブルされたものであり、PICKitシリーズにて、デバイスに書き込むことが可能です。
しかし、PICKitは仕様上書き込み時にコンフィギュレーションビットの値を設定できないため、設定値をPBPのソースコード内に記述して、コンパイルを行う必要があります。
PBPのソースコード内にコンフィギュレーションビットの値を記述する方法は、PBP日本語マニュアルにコラムとして掲載
なお、コンフィギュレーションビットの設定が正しくない場合、プログラムの内容が正しく、書き込みに問題がなくてもプログラムは動作しませんので、設定には十分ご注意ください。
コンフィギュレーションビットの設定内容の記述については、PBP2.60Cまでのバージョンをお使いの場合には、@命令に続き __CONFIGで記述する方法になり、INCファイルの編集が必要です。詳しくは日本語マニュアルに記載されていますので、ご参照下さい。
PBP3.0以上をお使いのお客様は、#CONFIGディレクティブによってコンフィギュレーションビットの設定をプログラム内で記述できます。 コンフィギュレーションビットの記述例については、PBP3のインストールされているフォルダの中にある"DEVICE_REFERENCE"フォルダにデバイス毎にファイルがあります(拡張子がINFOです)ので、メモ帳等で開いて、設定値の参考にして頂けます。
いずれも、コンフィギュレーションビットの設定内容がPBPのソースファイル内で正しく記載されていないと、PICKITで書き込んだプログラムは動作しませんので、十分ご注意ください。
また、統合開発環境のMicroCode Studio(Plus)からもPICKITを連動させて書き込みを実行させることができます。MCSでは、PICKIT用の書き込みソフトウエアでコマンドライン動作する"pk2cmd.exe"を使用します。WindowsインターフェイスのPICKIT用のソフトウエアは連動動作できません。
MCSはPBP2.60Cまでのバージョンをお使いでしたら、必ずバージョン4.0.0.0を、PBP3以上をお使いでしたら、MCS Ver.5.0.0.0以上をお使いください。 なお、書き込み時はコマンドラインのプロンプトが表示され、書き込み中は画面左上に\マークが表示され、書き込み完了でウインドウが自動的に終了します。
書き込みが実行されているかどうかは、PICKIT本体の"BUSY"LEDが点灯しているかどうかで判断してください。コンフィギュレーションビットの設定が正しければプログラムは正しく動作します。
プログラムが動作しない場合には、書き込みができていないのではなく、コンフィギュレーションビットの設定値が間違っている場合が多いですのでご注意ください。
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