■ PIC16F628(A)及び648(A)使用時に、書き込みができない場合がある
PIC16F628(A)及び648(A)をご使用時に、"Write"ボタンを押して、書き込みを実行しようとした時、下記のようなメッセージが表示され書き込みができない場合があります。
Device detected PIC12F508 Device selected PICxxFxxx Continue Anyway ?
(PICxxFxxxには実際に選択したデバイス名になります)
■原因 PIC16F628(A)並びに648(A)では低電圧書き込み機能(LVPと記載)が搭載されていますが、この機能がチップ工場出荷時に有効になっているものがあり、更にこのコンフィギュレーションビットにバグがありLVP機能を有効/無効に設定するPGMピン(RB4)の状態によっては、LVP機能が有効になってしまい、PICD-500EX5で書き込みを実行しようとすると、書き込みができない場合があります。
PICD-500EX5はLVP方式での書き込みには対応していないため通常はLVP機能をOFFにすることで、書き込みができるようになりますが、該当デバイスでは、コンフィギュレーションビットの設定でLVP機能をOFFにしても、それが正しく動作せずPGMピン(RB4)の状態によって不正な動作をしてしまいます。
※本件は、PIC16F628のエラッタに記載があります。 http://ww1.microchip.com/downloads/en/DeviceDoc/80073f.pdf (9ページセクション3)
■対処方法 LVPモード実行用のPGMピン(RB4)をLowに固定し、コンフィギュレーションビットの設定でLowVoltage Programmingの設定をDisabledに設定することで問題を回避できます。
1、PICD-500EX5のディップスイッチSW2のRB4をON位置にセットし、J2のジャンパーをPull-Downに設定して、RB4をLに固定します。
2、書き込み前にコンフィギュレーションビットの設定で、LowVoltage Programmingの設定をDisabledに設定します。
3、書き込みを実行します。
■補足 本問題はPIC16F628(A)及び648(A)のチップに存在する固有の問題であり、同じくLVP機能を搭載するPICでも本問題は発生しません。
18ピンでピンアサインが同じ(ピンコンパチ)の製品としてはPIC16F88が安定しており機能も豊富ですので、できればPIC16F88のご使用をお奨めします。
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