■ タッチ位置の検出が不正確又はできない場合
本製品は4線式抵抗膜方式のタッチパネルを使っており、タッチ位置検出には抵抗器の電圧による電圧変動をマイコンが定期的に検出することで、タッチ位置を判定しています。 その抵抗膜による電圧変動は微弱であるため、製品の使用環境によってはタッチ位置の検出に誤差が出たり、タッチ検出ができなくなる場合があります。
その使用環境とは電源電圧の品質に大きく関係しています。 本製品の電源は+5V電源ですが基準電位は常にGND(0V)になっています。このGNDが何らかの原因で揺らいでいる、もしくはリプル等が重畳していると基準電位のふらつきによりタッチ精度が大幅に悪化します。
電源には安定化電源や電池などの直流的に安定した電源を使用することが望ましいですが、通常はスイッチング電源による給電やACアダプタによる給電、USBバスパワーによる給電などが使われることがあります。 これらの電源は品質が一定ではないため場合によってはその電源の品質によって動作に問題が生じることがあります。 もしタッチ精度が著しく悪い場合などには次の点を確認ください。
・電源品質を確認してください。 ・安定化電源以外の電源を使用して本機に給電している場合には安定化電源を使ってお試し下さい。 ・本製品と同一電源上に誘導装置を含む電源が接続されていないことを確認下さい。 ・パソコンと接続している場合にはUSBバスパワーでの使用をやめ、外部の電源によって給電をお試し下さい。 ・パソコンやUART機器と接続している時、接続先機器のGNDと本機のGNDが正しく接続されていることを確認下さい。 ・ロジック端子に接続する接続先機器のGNDが安定していることを確認下さい。 ・本機の電源端子(+5VとGND)間に0.1uF〜10uFのコンデンサを接続してお試し下さい。 ・パソコンと接続されている場合には別のパソコンでお試し下さい。
パソコンと接続されていて、USBパスパワー等パソコン側から電源を取っている場合、パソコンによって電源品質もバラバラですので別のパソコンと接続されることをお奨めします。
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