マイクロテクニカ製品サポートFAQ
[一覧] [1つ前に戻る] [マニュアル及び各種ダウンロードページへ]
フューズビットの誤設定によりSPI書き込みができなくなった場合のフューズビットリセットサービス
AVRマイコンではヒューズビットという発振子の設定や、ブラウンアウト検出の設定、ウォッチドッグタイマーの設定などを「HEXファイルの書き込み時」に設定する項目があります。

AVRFlashでもヒューズビットの設定が可能です。この項目は通常頻繁に変更することはありません。
一度設定したらプログラム(HEX)の書き換えは行っても、この項目は都度変更することはありません。

しかしながら、このヒューズビットの設定を誤って設定して書き込みを実行してしまうと、AVRマイコンが動作しない、もしくはシリアルライターからHEXファイルの書き換えができなくなってしまうことがあります。この状態になるとマイコンはまるで破損したかのように動作もしない上、書き込みすらできなくなってしまいます。これは本機(AVRFlashやAVRD-700SX)を問わずすべての書き込み器で発生します。

※あらゆる例はgoogle等の検索エンジンで「AVR ヒューズビット ミス」などと調べてください。

AVRマイコンにはHEXファイルを書き込む手段が2通りあります。
1つはAVRD-700SXや市販のライターが採用している「SPIシリアルプログラミング(ISP)」です。これはマイコンの動作電圧だけでシリアル通信によってHEXファイルを書き換える仕組みです。1MHz程度のSPI信号によって書き換えを実行します。

2つ目は「高電圧パラレルプログラミング(HVPP)」です。これは12Vの電圧をマイコンに印加することでマイコンをプログラミングモードに移行させパラレル通信でHEXファイルを書き換える仕組みです。


1つ目のISPはシリアル通信のため配線が少なくVdd電源だけで書き込みができるため便利で、多くのライターが採用しています。しかし1つ大きな欠点はヒューズビットの設定を誤って書き込みを実行してしまうと、二度とISPではプログラムの書き換えができなくなってしまう点です。
これはAVRマイコン最大の「ネック」です。
もしヒューズビットの設定を誤ってしまった場合には、2つ目のHVPPでのみヒューズビットのリセットができます。HVPPに対応したライターがない場合AVRマイコンは「ただの石」になり再度使えるようになることはありません。

当方では、AVRD-700SX及びAVRFlashを使って書き込みを実行した際、誤ってヒューズビットを設定してしまいAVRマイコンが使えなくなってしまった場合5回までデバイスのリセットをして復旧させるサービスを受け付けております。対象は当方からAVRD-700SXをご購入いただいたお客様で、リセットチケットをお持ちのお客様のみのサービスとなります。
受け渡しは普通郵便となります。もし当方から発送する際に追跡可能な配送(クリックポスト)を指定する場合には、別途120円の切手を同封ください。普通郵便でよろしければ当方からのご返送は無償で行っております。


■ヒューズビットリセットサービス対象のお客様

・当方からAVRD-700SXをご購入いただいたお客様
・リセットサービスチケットをお持ちのお客様(AVRD-700SXに5枚付属)


■お送りいただくもの

・動作しなくなったAVRマイコン
・リセットサービスチケット1枚(デバイス1つにつき1枚)
・ご返送先を書いたメモ
・200円切手1枚

※AVRマイコンは足が曲がったり折れたりしないように厳重に梱包してください。
特に普通郵便では圧力がかかったりしますので必ず導電性スポンジに挿してきちっと固定するなど十分な梱包をお願いいたします。破損した状態で届いたデバイスはそのままご返送させていただきます。

※200円切手を入れて頂けない場合にはご返送いたしません。


■お送り先

〒158-0094
東京都世田谷区玉川1-3-10
プレールタマガワ5階

マイクロテクニカ
AVR Fusebitリセット係 宛て


■ご返送までの日数

届き次第1日〜3日営業日程度でリセットして返送させていただきます。
東京都から発送いたします。


----------------------------------------


オリジナル - FAQみたいです - 猫でいいです