■ Operation Modeについて
Parani-SD1000には4つのOperation Modeがあります。 Modeの設定変更は"ParaniWin"のソフトウエアから行います。
このOperation Modeの違いはParni-SD1000がリモートデバイスと接続する方法を示すものです。 Bluetoothデバイスには「マスター」と「スレーブ」があります。「マスター」は自分自身を他のBluetoothデバイスへ接続するのを待っています。 「スレーブ」は他のBluetoothデバイスからの接続を待っています。Bluetoothでは常にマスターとスレーブのペアで接続が行われます。
ところで、スレーブ(他の機器から接続を待つ方)には2つのモードがあります。「Inquiry Scan」と「Page Scan」モードです。
「Inquiry Scan」モードは他のBluetoothデバイスからのInquiryパケットを待っています。
「Page Scan」モードは他のBluetoothからの接続パケットを待っています。
すべてのBluetoothデバイスはBD(Bluetooth Device)アドレスと呼ばれる固有のアドレスを持っています。形式は12個の16進数で構成されています。Parani-SD1000には以下の4つのOperation Modeがあります。現在実行されているOperatio ModeはParaniWinでも確認できますし、LEDインジケータの点滅パターンでも識別することができます。
□Mode0 (ホストでもスレーブでもない) このモードでは、電源投入時またはソフトウェアリセット時に応答がなく、Parani-SD1000はATコマンド入力を待機しているだけです。 モード0ではParani-SD1000はマスタでもスレーブでありません。 Parani-SD1000のコンフィグレーションパラメータを変更することができます。
ATコマンドによって直接制御される場合、Paranii-SD1000はMode0である必要があります。工場出荷時のデフォルトはMode0に設定されています。
□Mode1 (ホストになる) Parani-SD1000は最後に接続されたBluetoothデバイスに接続しようとします。 Mode1のParani-SD1000は「マスター」になり、一番最後に接続されたBluetoothデバイスへ接続しようとします。 Parani-SD1000は常に最後に接続した相手方BluetoothデバイスのBDアドレスを内部のメモリーに保存しています。 Parani-SD1000が最初に使用された時やハードウェアのリセット後はParani-SD1000のメモリーにはBDアドレスは保存されていません。この場合、Mode1は正しく動作しません。
Mode1へモード変更をする場合はParani-SD1000が他のBluetoothデバイスへ接続に成功した後に行うことができます。 Mode1に変更すると、Parani-SD1000は本体の電源がオンになるかソフトウェアがリセットされる(ハードウエアリセットではない)たびに、最後に接続されたBluetoothデバイスを自動的に接続しようとします。
Mode1のParani-SD1000は、他のBluetoothデバイスから検出または接続できません
□Mode2 (スレーブになる) Parani-SD1000は、最後に接続されたBluetoothデバイスからの接続を待機しています。 Mode2のParani-SD1000は「スレーブ」になり、最後に接続されたBluetoothデバイスからの接続のみを待機します。 Mode1と同様にParaniSD1000のメモリーに他機のBDアドレスが保存されていない場合、他の動作モードからMode2へのモード変更は正しく機能しません。 Mode2に変更するとParani-SD1000は本体の電源がオンになるかソフトウェアがリセットされる(ハードウエアリセットではない)たびに、最後に接続されたBluetoothデバイスからの接続を待ちます。待つ方です。自分から接続しには行きません。
Mode2のParani-SD1000をは他のBluetoothデバイスから検出できないか、最後に接続したデバイス以外のBluetoothデバイスには接続できません。
□Mode3 (誰でもCome On!) Parani-SD1000は、他のBluetoothデバイスからの接続を待機しています。 モード3ではParani-SD1000は-他のBluetooth機器から検出可能で、他のBluetoothデバイスから接続できます。 接続された後は、Mode2やMode3に変更できます。
---------------------------------------------- ※モードの自動遷移
Operation Modeは適宜状況によって自動的に変更されることがあります。 例えばMode1,2の状態であってもハードウエアリセットをしてメモリーに過去に接続したBluetoothのIDが保存されていない場合にはMode0になります。 またメモリーにデータがない場合Mode1,2は選択できません。
またMode0,1,2の場合に本体の"Paringボタン"を押すと、どのBluetoothデバイスからも検出可能となりペアリング可能となるため自動的にMode3となります。 Mode1,2で設定していた場合には"Paringボタン"を押すとMode3となりますので、再度Mode1又は2に再設定するにはParaniWinで設定する必要があります。
---------------------------------------------- インジケーターLEDでモードの状態を見分ける ※ - が点灯している部分
Mode0 --------------------
Mode1 - - - - - - - - - -
Mode2 -- -- -- -- -- --
Mode3 --- --- --- --- ---
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